こんにちは、よしぞうです。
Excelのセルに入力されているテキストを組み合わせて、別のセルに文字列やURLを作る方法を紹介します。
計算式を利用すると簡単に自動で文字列を作れるので便利です。
この方法を利用すれば、名簿の名字と名前を自動的に合体させたり、商品の品番を参照して、末尾に品番が付いたURLを作ったりすることができます。
目次:
結論:計算式が簡単!セル番号を繋げるだけ!名簿管理や商品管理に便利
簡単な計算式を入力するだけで、既に入力されたテキストを再利用できるので便利だなと思いました。
セルのテキストを繋げるには、使いたいテキストが入力されたセル番号を「&(アンド)」記号で繋げるだけです。
=セル番号&セル番号
氏名の「姓」と「名」が分かれたセルに収まっている場合、下記の図のように1つのセルにまとめることが出来ます。
さらにセル番号を「&」で繋げれば、より多くのテキストを繋げることが可能です。
表にないテキストを加えることも出来る
この計算式には、表に入力されていないテキストを加えることも出来ます。
計算式は下記の通りです。
="加えたいテキスト"&セル番号
加えたいテキストを「ダブルクォーテーション」で囲み、「&(アンド)」記号でセル番号と繋げます。テキストとセル番号の順序が逆でも問題ありません。
下記の図はアマゾンの個別商品ページへのリンクを作った例です。表に入力されている商品番号をアマゾンのURLの末尾に繋げました。
工夫次第ではいろいろなシチュエーションに応用できそうですね。
それでは、詳しい手順を解説します。
セルのテキストを組み合わせる計算式
セルに記入されたテキストを利用して文字列を作る場合は下記のような計算式を使います。
=セル番号&セル番号
使いたいテキストが書かれているセル番号指定して、「&」記号で繋ぐだけです。
名簿を例に解説します。
名簿の「姓」と「名」を自動で統合する
名簿管理では、氏名の「姓」と「名」が別々のセルに入力されていることがよくあると思います。
エクセルの計算式を使えば、新たなセルに「姓」と「名」を統合させた文字列を作る事が出来ます。
下記の画像では、セル「B3(姓)」とセル「C3(名)」のテキストを、セル「D3」に統合させています。
「D3」に入力した計算式は下記の通りです。
=B3&C3
とても簡単ですね。これを「D3」に入力すれば、上記の例では「徳川家康」と表示されます。
この計算式は、住所の「都道府県」と「町名」が分かれて入力されている場合などにも応用できます。
コピーすれば他のセルにも自動で適用可能
先程の計算式を他のセルにコピーすれば、自動的に他の「姓」と「名」も統合できます。
下記の例で説明しますと、まず、計算式を入力したセル「D3」の右下にカーソルを合わせます。
カーソルが黒い太めの「+」になるので、その状態で下にドラッグします。
コピーしたいセルまでドラッグすれば、すべてのセルに計算式がコピーされます。
下記画像はコピー後の状態です。自動で「姓」と「名」が統合されて表示されました。参照するテキストのセル番号も自動的に繰り上がりますので便利です。
ドラッグしてコピーすれば、名簿に大量の氏名が並んでいても簡単に「姓」と「名」を統合できます。
商品のURLを自動で作成する
ECサイトで商品を販売している場合に、商品の管理表から個別商品ページへのURLを作りたい場合があると思います。
アマゾンの例ですと、商品ページへのリンクはURLの末尾に商品番号が付いています。
エクセルに商品番号とURLが入力されていれば、先程の名簿の例と同様にセルのテキストを組み合わせる事が出来ます。
下記の例はセル「C3」に入力されたURLの末尾に、セル「B3」の商品番号を付けたものです。
セル「D3」に計算式を入力し、「C3」と「B3」を繋げた状態で表示させています。
セル「D3」に入力した計算式は下記の通りです。
=C3&B3
名簿の例と同じ形式の計算式で表示できます。
ハイパーリンク設定を組み合わせることも可能
生成したURLにハイパーリンク設定をすれば、クリックして商品ページにジャンプさせることも出来ます。
その場合は、計算式に「HYPERLINK関数」を組み合わせます。
「HYPERLINK関数」を組み合わせた計算式は下記の通りです。
=HYPERLINK(C3&B3)
セル「D3」にこの計算式を入力すると、下記の画像のようになります。
セル「D3」をクリックすると、ブラウザが起動してリンク先へジャンプできます。
先日、「HYPERLINK関数」についての記事をアップしましたので、参考にしてみてください。
↓↓↓
参考:おとなのらいふはっく
Excel:一括でハイパーリンクを設定!HYPERLINK関数の使い方。入力済みURLを参照可能
計算式をコピーして一括でURLを作ることが可能
URLの場合も、計算式をコピーすれば自動的にURLを作ることができます。
大量の商品リストがあってもこの方法なら簡単です。
セルに無いテキストを追加したい場合
今までの例では、既に使いたいテキストがエクセルに入力されていることが前提でした。
しかし、必ずしも組み合わせたいテキストがセルに入力されているとは限りません。
その場合は、計算式にテキストを記入すれば、生成される文字列にテキストを加えることが出来ます。
計算式は下記の通りです。
="加えたいテキスト"&セル番号
入力したいテキストを「ダブルクォーテーション」で囲み、「&」でセル番号と繋げます。テキストとセル番号の順序が逆でも問題ありません。
先程の商品リストの例で説明すると、エクセルに商品番号が入力されていてもURLが入力されていない場合もあると思います。
その場合には下記のような計算式でURLを追加します。
="https://www.amazon.co.jp/dp/"&B3
この計算式をセル「C3」や「C4」に入力すると、下記の画像のようになります。
追加したURLの末尾に、表B列の商品番号が追加されました。
名簿に外国人名がある場合にも使える
名簿の例に戻りますが、もし、名簿に外国人の名前がある場合は、「姓」と「名」の間に「・(なかぐろ)」を入力しても良いでしょう。
上記画像の計算式は下記のようになります。
=C3&"・"&B3
外国人なので「姓」と「名」の順番を逆にして、間に「・」を挿入しました。
まとめ
以上、Excelでセルに入力されたテキストを統合する方法の紹介でした。
簡単な計算式なのですぐに利用できますね。
昔はいちいちコピペして合体させていた記憶があります。。。なんでもっと早くこの計算式を学んでおかなかったんだろう。。。
エクセルはまだまだ知らない小技が沢山ありそうです。同じ後悔をしないためにも、エクセルの関連本で勉強したいと思っています。
下記2冊の書籍はユーザー評価が高く人気があるようです(記事執筆時)。