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書評:誰でも出来るバズる話題の作り方「日本で2番目に高い山はなぜ話題にならないのか?」

日本で2番目に高い山はなぜ話題にならないのか?」という本を読みました。格闘技「PRIDE」の元広報、杉本和隆さんが書かれた本です。彼が実践したバズる話題の作り方について書かれています。誰でも「1番」を作り出すことが出来るそうです。はたしてその方法は?

日本で2番目に高い山はなぜ話題にならないのか? 表紙画像

2番目だと誰も話題にしない、「1番」を作り出すべき

日本で2番目に高い山はなぜ話題にならないのか?」は、著者の杉本さんが「PRIDE」広報時代に実践した、バズる話題の作り方について書かれた本です。スポーツイベントは、いかにしてメディアに取り上げて貰えるかが重要です。その為「人が話題にしたくなる法則」を考え抜き、それを見つけだしたそうです。

話題にしたくなる、バズの法則「エムファンズ」

著者は人が話題にしたくなる法則を18個考え、それぞれの頭文字をとって「エムファンズ」と名付けています。

以下がそのバズの法則「エムファンズ」。

  • Most ニッチな「1番」を作れ
  • Mismatch 「違和感」が引っかかりを作る
  • Famous 関連させた「有名」人は効果あり
  • Fashion 「流行」を強調・演出しろ
  • Fight 大衆は「対決」がお好き
  • First 「初」はメディアの大好物
  • Funny 「面白い」ことでウケを取れ
  • Unique 1番・初がなければ「唯一」を探せ
  • News 今、話題の「報道」に便乗
  • Naming ウケる「命名」が注目を集める
  • Season 「季節」は露出のチャンス
  • Secret 「秘密」にされると知りたくなる
  • Senseless 三大「非常識」を使いこなせ
  • Sociality 「社会性」に結びつけろ
  • Special 心を動かす「特別感」を演出せよ
  • Story 人は共感する「物語」に魅せられる
  • Surprise 話題の本質は「驚き」にあり
  • Survey アンケート「調査」で裏付けせよ

の18個。

基本的に、テレビなどのマスコミに話題を取り上げて貰うことを目的としているので、ネットでバズるイメージとは少し違う感じがあります。

それでも、とても参考になる法則だと思います。ここでは印象的だった「Most」「Fight」「Naming」についてお話しします。

Most:ニッチな「1番」を作れ

本のタイトルにあるように、2番目だと誰も話題にしてくれません。もし何かで1番になれなかったら、切り口を変えて見てみると良いそうです。

日本で一番高い山になれないのなら「アルプスで一番高い山」という切り口も良いでしょう。

あるいは「日本で一番、一年中天候が悪い山」というネガティブな要因でもかまいません。ネガティブ要因を押し出すことで、人が興味を持つこともあります。

著者は「1番は作り出せる」といいます。確かに切り口を変えれば、誰でも1番になれる側面があると思います。

クラスで目立たない生徒だったとしても、「アニメに1番詳しい」かもしれませんし「1番地味な服を着ている」かもしれません。

なにか、他と違うところを見つけて「1番」と名乗ってしまえばいいのです。

「1番」は新たに作り出すのではなく、すでにある特徴の見方を変えて、新たに発見してあげることが重要だと言っています。

Fight:大衆は「対決」がお好き

大衆は「対決」が大好きです。大衆だけではなく、メディアも大好きですね。大いに話題になります。

本書では「専用ゲーム機のセガ対ソニー」「勝間和代さん対香山リカさんの生き方対決」などが取り上げられています。

他にも、亀田対内藤のボクシング、サッチー対ミッチー、デビ夫人対酒井プロデューサーなど、テレビでは犬猿の仲を演出する報道がとても盛り上がりますね。

まさに話題になりやすい法則です。

実はこの対決構図、以前読んだ「経済ってそういうことだったのか会議」にも出ていました。

この本はCMプランナーの佐藤雅彦さんと竹中平蔵さんが対談する本です。

その中で「資生堂対カネボウ」のCM合戦について触れています。

本来、資生堂とカネボウは勝負にならないくらい売り上げ規模が全然違うのだそうです。しかしカネボウが巨人資生堂に勝負を挑んだことで、何故か世の中は両社を対等と扱うようになるそうです。

資生堂にとっては迷惑な話ですが、カネボウにとってはとてもメリットのある戦略です。カネボウが勝負を仕掛けたことで資生堂も無視できなくなり、対決せざるを得なくなったそうです。

うちのブログも、誰か著名なブログに対決姿勢を出せば、話題になるかもしれません。相手のブログが無視できないほどの対決姿勢をだせば、こちらを気にして話題にしてくれるかもしれません(笑)。

ただ、その後、そのブログの方とギクシャクするでしょうね(笑)。。。使い方は気をつけないと難しいです。個人対個人よりも、会社対会社で使うべき戦略だと思います。

Naming:ウケる「命名」が注目を集める

最近はユニークな命名が次々と出てきます。古くは「アムラー」から、近年では「草食男子」「山ガール」「アシュラー」「仏像ガール」「弁当男子」等々。

英語風にしたモノもあれば、意外な単語の組み合わせもあります。意外な単語の組み合わせの方が、耳にしたときに違和感があり「何それ?」と人の興味を引くそうです。

こういう新しい言葉は、自分で作り出せるので常に考えておくと良いですね。あるいは、流行りだした言葉があれば、それに便乗して専門ブログや専門サイトをいち早く作れば話題になるかもしれません。

こういった流行には敏感でいたいですね。

他の15個も参考になりますよ

他の15個の法則も、ブログやコンテンツの話題作りにヒントになると思います。

興味があれば是非読んでみては如何でしょうか?