何かのきっかけで急にブログへのアクセスが増えてビックリすることがある。その原因をGoogleアナリティクスを使って調べる方法をご紹介。「何が起きたの?!炎上か!?」と焦る前にしっかりアクセス解析をしよう。
増加前と増加後を比較する
Googleアナリティクスでは、任意に個別の日を設定して、それぞれを比較することが可能だ。この方法は便利なので覚えておこう。
今回は、この比較機能を使って、急激にアクセスが増加した日とその前日を比較して、アクセスが増えた原因を探ってみる。
10月30日と11月2日を比べてみる
下記の図は自分が運営しているサイトのアクセスグラフだ。急激にアクセスが増加した。この前後を比較してアクセス増の原因を探ってみる。
アクセス増加前の日付を10月30日、アクセス増加後の日付を11月2日に設定してみた。11月1日でもよかったが、11月1日を過ぎてもさらにアクセスが増えていたので、11月2日で解析してみる。
日付設定の「比較」にチェックを入れる
Googleアナリティクスを開くと、右上に日付設定をする画面がある。
まずは「期間」のボックスにアクセス増加後の日付を入れる。今回の例では11月2日。左右のボックスを同じ日付にすれば、1日だけの設定になる。
続いて、2つのボックスがある下に「比較」というチェックボックスがあるので、チェックを入れる。すると、さらに下に日付を入れるボックスが現れる。
そこに増加前の日付、10月30日を入れる。先ほど同様、左右とも同じ日を入れれば、1日だけの設定になる。
入れたら「適用」ボタンを押そう。
これで、増加後と増加前の日付を設定できた。
折れ線グラフの代わりに2つの点が現れる
「適用」ボタンを押すと、通常、折れ線グラフが表示されている部分に以下のような、青い点とオレンジの点が表示されると思う。
青い点が増加後の訪問数。オレンジの点が増加前の訪問数になっている。
どこからの流入が増えたのか調べる
アクセスが増えた流入元を調べよう。
Googleアナリティクスの左側にあるメニューから、「集客」ー「すべてのトラフィック」を選ぶ。
すると以下のような数字が出てくる。
訪問数が増えている順にランキングされている。1位がYahoo!検索で、2位がGoogle検索のようだ。
Yahoo!検索は変化率が350%、3倍のアクセス数になっている。
この表により、Yahoo!やGoogleで検索してきたアクセスが多いとわかる。
後ほど、どの記事へのアクセスが多いのか、どんなキーワードでの流入が多いのかもチェックする。
アクセス流入の1位が「検索」ではなかった場合は
もし、アクセス流入の1位がYahoo!検索やGoogle検索ではなかった場合はどう考えるか。
流入元が「t.co」という物であれば、Twitterからの流入になる。これが1位なら、誰か著名な人が、あなたのブログについて言及したと考えられる。
流入元がどこかのブログのURLであれば、誰かの有名なブログで紹介され、リンクが貼られたと考えてみる。
一応、Twitterからのアクセス数もチェックしてみる
ついでに、この表でTwitterからのアクセスを見てみる。流入元のURLが「t.co」という物であれば、Twitterからの流入になる。この例では6位に位置していた。ほとんどアクセスがないのが分かる。
もし、Twitterからのアクセスが一番多かった場合は、Twitter内で自分のブログのURLを検索してみるといい。影響力のある人があなたのブログについて言及しているはずだ。ポジティブな言及か、ネガティブな言及かは検索してみないと分からない。
Tweet時に短縮URLが使用されていた場合は、URLで検索しても、検索に引っかからないかもしれない。その場合は、アクセスが多かった記事のタイトルで検索してみよう。アクセスが多かった記事の調べ方は次で紹介する。
アクセスが多い記事を調べて見よう
アクセスが多い記事を調べるには、Googleアナリティクスの左メニューから、「行動」ー「サイトコンテンツ」ー「ランディングページ」を選択する。
選択すると、アクセスの多かった記事がランキングで表示される。
ランキングが表示されるが、表示がURLのままで分かりづらい。なので、記事のタイトルで表示されるように設定を変更する。
タイトル表示にするには、「セカンダリ ディメンション」というプルダウンメニューをクリックする。
開いたメニューから「ページ タイトル」を選ぶ。しかし、メニューから探し出すのが大変なので、検索ボックスに「タイトル」と入れると自動的にメニュー内が検索されて「ページ タイトル」が表示される。
表示されたら「ページ タイトル」をクリックする。クリックすると、先ほどのURL表示の隣に、記事タイトルが表示される。
これで、どの記事へのアクセスが多かったのかわかる。
この例の場合、アクセスが多かった記事は、その時期に開催された某イベントを紹介する記事だった。そのイベントを検索した人が多かったのだろうと推測する。念のため、流入の多かったキーワードも調べてみよう。
流入の多い検索キーワードを調べる
流入の多い検索キーワードを調べるには、Googleアナリティクスの左メニューから「集客」ー「キーワード」ー「オーガニック検索」を選ぶ。
「オーガニック検索」を選ぶと、右画面に流入の多いキーワードがランキングで表示される。
1位はやっぱり「not provided」でがっかりする(笑)。それ以外に注目してみると、やはり、流入が多いのは、先ほどのイベントに関するキーワードだった。
そのイベントがクイズを開催していたので、その答えを検索したユーザーが多かったようだ。
これで、アクセスが急に増えた原因が判明した。
まとめ
今回はYahoo!やGoogleからのアクセスが多かった場合についての調べ方をご紹介した。
調べ方の流れは以下の通り
- アクセス増の前後の日付を設定する
- アクセスが多い流入元を調べる
- 検索からのアクセスが多ければ、記事とキーワードを調べる
となる。
Twiiterや他のブログからの流入が多かった場合は、原因究明の方法も多少変わるので、各自工夫してみて欲しい。それぞれ以下のように調べてみると良いだろう。
Twitterからの流入が多かったら
Twiiter内の検索機能で、自分のブログのURLや記事タイトルを検索
他のブログのURLからの流入が多かったら
GoogleやYahoo!を使い、アクセスの多かった記事タイトルを検索する
Googleで「link:」を使って被リンクを調べる方法は、リンクが貼られていても検索結果に出てこないことが多いので期待しない方が良い。