話題の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」のシーズン1を見ました。
エミー賞を総なめにするドラマ。日本の視聴者からの評価も高いようです。見た感想を述べてみたいと思います。
この記事はネタバレがありますが、なるべくネタバレは少なくしますので、ご興味があればお読みください。
海外ドラマファンの皆さんこんにちは、よしぞう(@otonahack)です。
ようやく見ました「ブレイキング・バッド」。まだシーズン1だけです。
率直な感想としては、シーズン1の時点では、まだものすごく面白いという感じではありませんね。ネットのQ&Aサイトを見るとこれから面白くなると書いてあるので、今後を期待しています。
とりあえず、シーズン1を見た感想を多少のネタバレと共にご紹介します。
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タ
バ
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よ
「ブレイキング・バッド」シーズン1 感想とネタバレ 目次
- こんなヘビーな話がドラマになるアメリカってすごいな
- カワイ子ちゃんが出てこない(笑)
- ウォルターの二重人格ぶりが怖い
- ウォルターが犯罪に手を染めると嬉しくなる視聴者心理
- 気になる謎や覚えておきたいポイント
- まとめ:シーズン1はまだ消化不良、今後に期待
こんなヘビーな話がドラマになるアメリカってすごいな
この話は、とてもヘビーな内容です。もし自分の人生だったら?と考えると憂鬱になります。
主人公のウォルターは高校の化学教師ですが、教師の給料だけでは暮らしていけないのでガソリンスタンド(?)でアルバイトをしながら生活しています。そんな中、医者から肺がんを宣告され余命2年になってしまいます。
息子は脳性麻痺を持っており歩くことも困難な高校生、妻は現在第二子を妊娠中、これからの育児にお金がかかります。こんな環境で余命わずかとなってしまったウォルターは、家族のためにお金を残そうと思いドラッグの製造に手を出します。
こんなヘビーな題材をドラマにしてしまうアメリカってすごいなと思いました。日本では難しいですよね。
街中でドラッグの売買が行われ、真面目に働いても生活が楽にならない庶民、これが今のアメリカのリアル一面なのかもしれません。そんなアメリカの姿を切り取ったドラマです。
ヘビーな内容なのですが、全体をブラックジョークが包んでいるので、見ている方は思わずニヤリとしてしまいます。その辺は重たくならないように考えて作られているようです。
カワイ子ちゃんが出てこない(笑)
通常、ドラマや映画って、ヒットさせるためにイケメンの俳優や美人女優などを使うものですが、このドラマに可愛い女優さんは出てきません(今のところ)。
イケメンだって、ウォルターの相棒になるジェシー役のアーロン・ポールだけ。あ、ウォルターの息子役のRJ・ミッテも役柄が違えばイケメンになりそうだけど、それでも2人しかでてこない。
しかも主人公は中年のおじさんです。これもアメリカの懐の広さだなと思いました。なかなか日本ではこういうドラマはできませんよね。映画だと役所広司さん主演の映画などがありますが、ドラマだと少ないですね。アメリカのエンタメって幅が広いなと思いました。
そして出演陣の演技力も文句ないです。主人公ウォルターを演じるブライアン・クランストンがいい感じです。
日本の映画やドラマは無駄にアイドルを主役に据えるので、その演技力の無さに悲しい思いをすることがあります。アメリカのドラマを見習ってほしい。日本の若い俳優でも演技が上手な人はたくさんいるのだから、人気に頼らずそういう人を抜擢してほしいものです。
ウォルターの二重人格ぶりが怖い
犯罪を犯す際のウォルターの豹変っぷりが怖い。ちょっと不自然に感じるほどでした。
さすがに地下室での一件はためらっていましたが、駐車場でムカつく「KEN WINS」の車を燃やす時や、トゥコのアジトを爆発させる時の怒り具合は怖い(笑)。
もちろん、トゥコの一件はジェシーがボコボコにされた敵討ちという気持ちだったのでしょうが、「KEN WINS」の一件は異常(笑)。ウォルターは本来怖い性格を秘めた人間なのかもしれませんね。
それにしても、ウォルターほどの優秀な化学知識があれば、犯罪に手を出さなくても他に仕事がいくらでもありそうなのに。大成功した昔の友人がお墨付きを与えるくらいなのですから。
それを考えると、ガソリンスタンドでのアルバイトも不自然ですね。製薬会社とかいくらでも転職先がありそうなのに。きっとあのバイト姿は、ウォルターが「どこにでもいるさえない中年男性」という姿を強調させるための演出なのでしょうね。
ウォルターが犯罪に手を染めると嬉しくなる視聴者心理
このドラマの不思議な部分は、ウォルターが犯罪に走るほど視聴者が嬉しくなってしまうことです(笑)。
「行け行け!」と思ってしまう。モラルに反する行為なのですが見ている側はなぜかこういう心理になるのです。
先ほどの「KEN WINS」の一件もそうだし、ドラッグの製造を再開する時も「よしきた!」と思ってしまう。
これは視聴者が自分の姿をウォルターに重ねているのでしょう。今までのウォルターの生活と同じような生活を送っている自分、そんな自分には出来ないことをウォルターがやってくれることでスカッとするのかもしれません。
そして、ウォルターが癌に対して家族と向き合っていく姿は、視聴者が自分の将来や人生について考えるきっかけを与えます。
「自分は本当に好きなことをして生きているか」「後悔のない人生か」「何のために生きているのか」、ウォルターの人生を見ながらそんなことを考えてしまいますね。
気になる謎や覚えておきたいポイント
シーズン1を見ていて気になった謎や伏線をあげておきます。このドラマ、ちょっとしたことが伏線になっていたりするんですよね。今後のシーズンで明らかになるのかな?
- 義理の弟である麻薬捜査官ハンクによる捜査の行方
- 第3話「人間の成分」で出てきた若い2人、ウォルターと誰?
- 義理の妹の窃盗グセ
- トゥコとの取引の今後
- ジェシーの家族(実は育ちの良い家庭)
などなど。
それから、ずっと引っかかっているのがウォルターが首をしめたドミンゴって、その後どう処理されたんだろう?描写がなかったような気がします。やっぱり硫酸処理? それともどこかでハンクが遺体を発見するのかな?
まとめ:シーズン1はまだ消化不良、今後に期待
すごいドラマという触れ込みだったので、かなり期待してみましたがシーズン1はまだ「めっちゃ面白い!」という感じではありませんでした。でもウォルターがどう変貌していくのかがとても気になります。今後に期待したいと思います。
家族との会話などはちょっと退屈な部分もありますが、やはりシーズン1というのはこういうものなのでしょう。シーズン2に注目したいと思います。
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