こんにちは、よしぞうです。
スカパー!の『スーパー!ドラマTV』で『スタートレック ディスカバリー』のシーズン1を見ました。
最初は馴染めなかったけど、だんだん面白くなり、シーズン1の終わりには続きが見たくなる展開が待っていました。
この記事では『スタートレック ディスカバリー』シーズン1の感想をお届けします。
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目次:
- 感想:2回見ると面白い
- 旧ファンには馴染めない点が多かったのも事実
- こっちの世界のロルカ船長はどうなったのか
- テラン帝国のI.S.S.ディスカバリーの扱いが軽すぎる
- タイラーの元の体は人間なのかクリンゴンなのか
- 胞子ドライブは今後どうなるのか
- セクション31なのか?
- エンタープライズ登場!
- まとめ
感想:2回見ると面白い
最初はなかなかストーリーに入り込めませんでしたが、途中、ロルカ船長の正体が分かってから面白くなりました。
しかも、シリーズ前半からミスリードしやすい伏線が張ってあるので、2回見ると楽しめます。
ロルカ船長やタイラーについての伏線が細かい
このドラマは2回見ることをお勧めします。
特にロルカ船長やタイラーの正体が分かってからの展開を知った上で最初から見直すと、最初に観たときには気がつかない細かい伏線がセリフに出てきて面白くなります。
ミスリードを誘いやすい伏線
伏線は細かい上に、ミスリードしやすいようにもなっています。
例えば「U.S.S.ブランの件以降、船長がまるで別人になった」なんてセリフは、「心が傷ついて別人のように変わってしまった」と取れるようになっています。
また、スタメッツが最後のジャンプをする時、ロルカ船長が船長席からジャンプ先をオーバーライトしながら「帰ろう」と言っている点もそう。
まさか「帰ろう」が「鏡像宇宙(平行宇宙)へ帰ろう」という意味で言っているなんて、誰も分からん(笑)。
どちらもスルーしてしまう普通のシーンなんですよね。
ジャンプ先をオーバーライトするシーンも画面でちょっと出るだけだし。
タイラーについても、ヴォークとルレルの会話の中にちょっとしたヒントが出てきて「そうだったのか!」と後で気がつきます。
初見ではそのシーンの意味や謎が見えないので、一度観ただけでは面白さを楽しめない作りになってしまっている点は残念。
もうちょっとエヴァンゲリオンのように謎を分かりやすく提示してくれた方が、毎回ドキドキしてストーリーに引き込まれたと思います。
是非2回見るのをお薦めします。
シーズン1の最後には、旧ファンへの忖度展開が出てきて、なんとU.S.S.エンタープライズが登場します。今後が楽しみになる展開です。
旧ファンには馴染めない点が多かったのも事実
新しいシリーズというのは最初は馴染めないものですが、『スタートレック ディスカバリー』については、ちょっとそれが強く感じました。
旧ファンにとっては馴染めない点が多いです。そんな点を上げておきます。
固定の主人公が決まっている点
『スタートレック ディスカバリー』では、主人公がマイケル・バーナムと明確に決まっています。
今までのスタートレックでは、確かに艦長が主人公ではあるけれど、艦長がいなくても成立する話も多くあり、クルー全員が主人公のようになっています。
もちろん長いシーズンをかけて放送されたので、そういったエピソードを入れる事が出来たのでしょうが、クルー全員のヒューマンドラマが展開するのがスタートレックの良さの1つでした。
ですが、『スタートレック ディスカバリー』については、今後シーズンが続いたとしても、マイケル・バーナムが主人公であることは変わらないでしょう。
1人のストーリーに沿って話が進んでいく点がちょっと違うなと感じました。
クリンゴン帝国との戦争中なので話が暗い
ストーリーが全体的に暗いです。
クリンゴン帝国との戦争中という設定で話が進んでいくため、楽しい話やユーモアは控えめ。
さらに、主人公マイケル・バーナムに喜怒哀楽がない点も暗い要因の1つになっています。
バルカンに育てられたので感情が少ないのは当然ですが、地球人らしさというものが少なく、観る側としては共感・感情移入することが難しいキャラクターになっています。
なので、ドラマに入り込めないのです。
あと、クリンゴン人の容姿が僕らの知らないクリンゴンである点も、なかなか馴染めない点でもあります。
スポックやデータの立ち位置になるキャラがいない
ここは極めて重要な点です。
旧シリーズでのスポック、データ、オドー、セブン・オブ・ナイン、EMHドクター、など、各シリーズで彼らが受け持っていた役割を引き継いでいる人がいないのが残念です。
スポック達は、異星人、あるいは人工生命体の冷静な目を通して「人間の素晴らしさ」や「愚かさ」を際立たせる役割を持っていました。
時には辛辣な言葉で人間の問題点を指摘します。
この点はスタートレックシリーズの大きな魅力です。
ディスカバリーにはケルピアン人のサルーがいるけど、彼はその役割ではないですね。
危険に敏感な人種のサルーは地球人同様に感情的で人間くさいキャラクター、ときにマイケル・バーナム以上に人間的です。
なので、人間の素晴らしさや愚かさを指摘できないのです。
この点がとても残念に感じました。
クルーの中には、ロックマンみたいな姿の(笑)エアリアム少佐もいるので、彼女にそういう役割も持って欲しいけど、彼女もかなり人間っぽい気がします。
調べてみると、元地球人でアンドロイド化した女性だそうです。そうなのか。知らなかった。
鏡像宇宙は好きじゃない
第1シーズンでは、旧スタートレックシリーズで出てきた鏡像宇宙(平行宇宙)で過ごす時間が長くあります。
これは個人的な好みですが、よしぞうは鏡像宇宙があまり好きではありません。
こういう世界観は1エピソードで終わらせるから良いような気がします。
極端な世界観って、大抵矛盾が出てきて気になってしまうんですよね。
以上、『スタートレック ディスカバリー』に感じた馴染めない点をあげてみました。
こっちの世界のロルカ船長はどうなったのか
こっちの世界のU.S.S.ディスカバリーで船長をしていたロルカは、実は鏡像宇宙のテラン人でした。
え!? いつ入れ替わったの? こっちの世界のロルカは何処へ行ったの? と思いました。
よしぞうの想像ですが、U.S.S.ブランがクリンゴンの攻撃で爆発した際にクルーと一緒に死んでいるのでは無いでしょうか?
そのタイミングで、ちょうどテラン人のロルカがこちらに移動してきた。
それで、こっちの状況を知ったテラン人ロルカがU.S.S.ブランの件を利用して「自分だけ生き残った」ことにしたのではないでしょうか?
あるいは、U.S.S.ブランが爆発したのは、テラン人ロルカによる策略だったのかも?
テラン帝国のI.S.S.ディスカバリーの扱いが軽すぎる
こっちの世界のU.S.S.ディスカバリーが鏡像宇宙に行ったと同時に、テラン帝国のI.S.S.ディスカバリーがこっちの世界に来たようです。
しかし、ほとんどそのことには触れられず、U.S.S.ディスカバリーが戻った際に、提督が言った「ディスカバリーの破片を確認した」というセリフのみ。
あっけなくテラン帝国のI.S.S.ディスカバリーは大破してしまったようです(多分クリンゴンの攻撃によるもの)。
平行宇宙を同じタイミングで移動する理屈がよく分からなかったし、扱いが軽すぎでちょっと酷いなと思います。
テランのティリー船長はそれなりに評価が高かったよね? もっと強くても良いと思うんだけど。
話は変わりますが、同時に船が入れ替わるなら、ひょっとして、ロルカがこっちに来た際、ロルカのI.S.S.ブランもこっちにやってきて、こっちのU.S.S.ブランが同タイミングで鏡像宇宙に飛ばされた可能性もありますね。
こっちの世界で大破したのはI.S.S.ブランなのかもしれない。
それなら、クルーを残してロルカだけが脱出した卑怯な行動は納得できます。
だとしたら、鏡像宇宙でこっちのロルカが生きてる可能性もありますね。
タイラーの元の体は人間なのかクリンゴンなのか
タイラーの正体がクリンゴンのヴォークだとわかりました。
タイラーって、ヴォークを人間体に改造した姿なのか、それとも、タイラーの体にヴォークの精神を入れた姿なのか、よく分かりませんでした。
タイラーの精神が宿っているわけですから、タイラーの体にヴォークの精神をねじ込んだと考えるのが普通ですが、映像を見た限りでは、ヴォークをタイラーの姿になるように手術した感じです。
だったら、タイラーって架空の人物なのか??
と思ってしまいます。
ひょっとしたら、実際にすでにタイラーを拉致しており、ヴォークと融合させて作り上げた姿なのだろうか?
あるいは、ヴォークとルレルが連邦艦(たぶんU.S.S.シェンジョウ)に置き去りにされた時、艦隊の人物データベースからタイラーの情報を抽出して、それを元にヴォークを手術したとも考えられます。
その場合は、本物のタイラーがどこかに存在することになってしまう。
うーん、謎だ。
どちらにせよ、わざわざ、あんなにタイラー魂を残す必要があったのだろうか? スパイとして役立たないじゃないか(笑)。
一生、自分がクリンゴンであることを思い出さない可能性もあるし(笑)。
胞子ドライブは今後どうなるのか
U.S.S.ディスカバリーに搭載されている「胞子転移ドライブ」。
今までのシリーズでは一度も言及されていませんね。どのシリーズも『スタートレック ディスカバリー』より未来のお話なのだから、出てきてもおかしくないはず。
その整合性はどうやってつけるんだろう。
クマムシや人を使ったシステムなので、人道的な立場から廃止されたのかもしれません。今後、そういった話が出てくるのでしょうか?
セクション31なのか?
ロルカ船長達が登場したとき、真っ先に思ったのが「セクション31」。
ロルカ船長に自由な権限が与えられていることや、黒バッジをつけていること(囚人たちが知らない色だというネタ振りあり)、今までにないワープシステムを実験していること、など、特殊なチームであることを考えると「セクション31」と思われました。
しかし、シーズン1でそのことには何も触れられませんでした。
提督達も普通に接しているし、他の連邦艦にも普通に「U.S.S.ディスカバリー」と名乗っているから、結構おおっぴらな存在なのかな??
黒バッジのシーンをわざわざ入れている事を考えれば、「セクション31」かそれに近い存在なのだと思われます。
そもそも「セクション31」ってバッジつけてたっけかな? バッジつけてたら所属が分かっちゃうしなあ。
DS9にスローンが出てきたときは真っ黒いスーツだけでバッジは無かった気がする。
エンタープライズ登場!
シーズン1の最後に「U.S.S.エンタープライズ」が登場します。
船長はまだ出てきませんが、どうやらパイクらしいです。元気なパイクの活躍を観られるとは思いませんでした。シーズン2が楽しみ。
トレイラー映像を観るとパイクの制服はカーク時代におなじみの3色タイプの制服のようですね。
なので、制服自体が違うディスカバリーのクルーはやっぱり特殊な部隊なのかな。
まとめ
以上、『スタートレック ディスカバリー』のシーズン1を見た感想でした。
最初は馴染めなかったけど、ようやく面白く感じてきました。
今後が楽しみです。
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