書籍「そのオリーブオイルは偽物です(多田俊哉 著)」を読んだ口コミ感想です。
健康に良いと思っていたオリーブオイルに驚愕の事実が。。。
こんにちは、よしぞうです。
健康のために毎日オリーブオイルを使っています。
ですが、この本を読んで愕然としました。偽物のオリーブオイルが如何に多いことか。。。
この本は日本オリーブオイルソムリエ協会代表理事の多田俊哉氏による、オリーブオイル業界の裏側について書かれた本です。驚きますよ、これ。
本物のオリーブオイルがどんな物か知りたい方にこの本はお薦めです。
参考サイト
・一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会
・国際オリーブオイルコンテスト OLIVE JAPAN
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目次:書籍「そのオリーブオイルは偽物です」感想
結論:オリーブオイルを買う際は気をつけたい
今回読んだのがこちら、「値段が高くても本物はごくわずか そのオリーブオイルは偽物です」です。
読んで驚きました。
当たり前のように品質偽装が行われ、それが日本にも大量に入ってきていること。
しかも価格が高いエキストラバージンオリーブオイルでも偽装が行われているとのこと。。。まじか。。
北米の店頭抜き打ちテストにおいて73品調べたところ、本物のエキストラバージンオリーブオイルだったのは3品だけだったという話も出てきます。
「げ〜っ!」と思ってネットで少し調べてみると、偽装のニュースは沢山出てきますね。
ロイター
硫酸銅まぶしたオリーブや偽オリーブ油を押収、イタリア警察
日経トレンディ
オリーブオイルの偽装がまん延している!? 「エキストラバージンの嘘と真実」
東洋経済オンライン(ロイター)
イタリア産オリーブ油が抱える「深い闇」
NEWSポストセブン
偽オリーブオイルが日本にも上陸している背景とは
もう、普通にスーパーで購入してたら「ハズレ」を引くのが基本じゃないか(笑)。
じゃあ、一般消費者はどうしたら良いの?ということになりますが、この本には著者が主催しているコンテストの入賞リストも掲載されているので、それを参考に「本物のオリーブオイル」を購入するようにしたいと思います。
いやはや、驚きの一冊でした。
下記の「エキストラバージンの嘘と真実」もオリーブオイルの偽装について取材しているようなので、興味があれば是非。
品質偽装:腐ったオリーブを使っている所もあるらしい
一番驚いたのがこれ、腐ったオリーブを使用していること。
収穫して山積みされ腐敗やカビが発生したオリーブをそのまま使用しているメーカーもあるらしいです。
通常、品質の良いオリーブオイルは収穫から12時間以内には搾られるそうですが、海外の広大な畑ではこまめに搾るのは難しい。
なので、最初に大量に収穫作業をして、何日か分を貯め込んだ後にまとめて搾る方が効率的という訳です。なるほど。
その際、腐敗やカビが起きていても全部まとめて作業されてしまうのです。
エキストラバージンオリーブオイルだからといって安心できない
ラベルに「エキストラバージンオリーブオイル」と書かれてあっても信用できません。
安物のオリーブオイルを混ぜて水増ししていたり、大豆油やピーナツオイルを混ぜているものもあるそうです。
そもそも日本では「エキストラバージンオリーブオイル」というラベル表記にきちんとした法規制がなく、緩いJAS法があるだけでラベル自体にはほとんど意味がありません。
海外の認証マークについても同様で、ほとんど意味をなしておらず信用できないものらしいです。
そんなんで良いのか、食品業界。。。
イタリア産だからといって安心できない
「イタリア産」と書かれていても安心できません。
日本ではボトル詰めされた国がイタリアなら「イタリア産」と表記できます。
海外でも似たような物で、他国から輸入したオイルをイタリアで瓶詰めしているだけで「イタリア産」として輸出している場合も多いそうです。
イタリアでは消費需要が多いので国内生産量だけでは国内の消費を賄えないため、他国からオイルを輸入しているそうです。
にもかかわらず、日本や米国など他国へ輸出しているわけですから、日本へ入ってくるオイルが本当にイタリア産かどうかは怪しいもんです。
レストランでも安心できない
レストランで使用されているオリーブオイルもダメな物があるそうです。
そもそもシェフが分かっていなかったり、コスト面で安物を使わざる得なかったり、色々理由があるそうです。
ちょっと気になったのが、著者が料理を注文した際の下記の記述。
遠くの方から漬け物のようなひどい発酵臭が漂ってきて、それがだんだんとこちらに近づいてきます。そうです、それが私の頼んだパスタ!
と書かれているのですが、そんな遠くからパスタに使われているオリーブオイルの匂いって分かるのかなあ?? レストランには他の料理の臭いも充満しているだろうに。。。
この部分はちょっと盛っている気がしました(笑)。
巻末にコンテスト入賞リストが掲載されている
この本を読んでいると、素人はどのオリーブオイルを買ったら良いのか分からなくなりますが、本の巻末にオリーブオイルのリストが掲載されています。
著者が理事をしている「日本オリーブオイルソムリエ協会」が開催しているコンテスト「OLIVE JAPAN」の受賞オリーブオイルリストです。
本が発売されたのが2016年なので、リストは2015年になっています。
最新版は「OLIVE JAPAN」のサイトに掲載されています。
OLIVE JAPAN 国際オリーブオイルコンテスト 公式サイト
2018年度受賞者
受賞オリーブオイルには日本のメーカーも掲載されています。
この中から金賞受賞「蒼のダイヤ」を購入してみました。
こちらが「蒼のダイヤ」。
小豆島のオリーブオイルで、ピリッとした辛さを感じる味です。
別記事で「蒼のダイヤ」のレビューをアップしましたので、よろしければご覧ください。
↓↓↓
おとなのらいふはっく
オリーブオイルコンテスト金賞受賞「蒼のダイヤ」を購入してみた感想
まとめ
「健康に良い」と思い込んでいたオリーブオイル、まさかの偽装祭りが行われていたとは思いませんでした。
これからは安すぎる物は勿論のこと、高い物でもちゃんとしたメーカーなのか調べてから購入したいと思います。
ちゃんとした本物はめちゃくちゃ高いんですよね〜。コストかかるなあ。。。
オリーブオイルを普段使用している方は、本書を読んでみては如何でしょうか?
業界の悪しき慣習を知っておくのは必要だなと思いました。
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「日本オリーブオイルソムリエ協会」が出版している下記の書籍も参考になるかもしれません。こちらはまだ未読。
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オリーブオイルコンテスト金賞受賞「蒼のダイヤ」を購入してみた感想