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書評:ドル資産を持て!尾河眞樹「富裕層に学ぶ外貨投資術」感想

尾河眞樹さんの書籍「富裕層に学ぶ外貨投資術 ―グローバル資産運用の扉を開け」を読んだ口コミ感想です。

資産運用に大事だと思ったことをまとめました。

富裕層は日本円だけではなくドル資産をはじめとする外貨を持つ人が多いそうです。

書籍 尾河眞樹「富裕層に学ぶ外貨投資術」タイトル画像

皆さんこんにちは、よしぞう(@otonahack)です。

テレビ東京「モーニングサテライト」やラジオ日経「夜トレ」などでおなじみの為替アナリスト尾河眞樹さんの書籍「富裕層に学ぶ外貨投資術 ―グローバル資産運用の扉を開け」を読みました。

富裕層はドル資産を持っている人が多いそうです。平民のよしぞうも参考にできる部分がありましたのでまとめました。

参考:SMBC信託銀行プレスティア事業部門
アナリストの紹介 尾河眞樹

尾河さんってガチャピンっぽくて癒される(笑)。失礼。。

目次:尾河眞樹著「富裕層に学ぶ外貨投資術」感想

結論:最後にまとめてある「実践できること」の部分を読めばいい

結論としは、富裕層は資産の多くを米ドルにして所有している人が多いということ。

財政不安がある日本円だけで持つよりは、外貨、特にドルに分散しましょう。というお話です。

書籍「富裕層に学ぶ外貨投資術」は大きく分けて3つに分かれています。

  • 世界と日本の現状
  • 富裕層へのインタビュー
  • 富裕層から学べること

数名の富裕層へインタビューをしているのですが、そのインタビュー自体はそれほど役に立ちませんでした。

各人が過ごしてきた人生についての話が多いうえ、読んでいる自分の状況とのギャップもありロールモデルにはならなかったです。

また、どのように資産運用しているのかといった具体的な手法はほとんど書かれていません。

全部読む時間がない人は、尾河さんが最後にまとめてある「参考になること、実践できること」の部分を読めばいいと思います。

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前半は現在の世界と日本の状況について

前半は、日本の財政の現状や、日本人の個人資産はほとんどが円ベースだという話。

また、世界の現状や将来の予測などの解説です。この辺の話を知っている人は飛ばしていいと思います。

そういった知識がない方は、目を通しておいたほうがいいでしょう。

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なぜ米ドルなのか

富裕層は資産の多くを米ドルにして所有している人が多いそうです。その理由としては以下のようなものがあります。

  • 世界で最も信頼されている通貨である
  • 信頼されているゆえ、世界各国の外貨準備高では米ドルが一番多い
  • アメリカは将来的にも世界一の経済規模を維持し続けると予想されている
  • 起業する人は米国を目指すので世界のお金が集まりやすい

などです。

また、米ドルを持つメリットとしては

  • 流動性が高い
  • 米ドル建て商品の選択肢は他の通貨より多い
  • 銀行によってはそのまま海外で口座から引き出せる

といったことも挙げられます。

いざという時に調達できる流動性、どこでも使える利便性など、米ドルには多くのメリットがあります。

銀行によっては、クレジットカードやキャッシュカードを使って、海外でそのまま引き出せるのも大きなポイントです。

現地でそのまま引き出せれば、通貨レートを考える必要がないので、1米ドルは1米ドルとして使用できます。

富裕層は海外で事業をしている人が多いため、米ドルを持つことによるビジネス上のメリットも多いそうです。

現在では、米ドル預金の金利が低いので、もし長期で持つなら米ドル建ての投資信託を買うというのも一つの手です。投資信託は長期に適した投資商品です。

リーマンショックの頃は、米ドルの信頼性が低く感じたこともありましたが、今はユーロが酷いことになっているので、結局米ドルしかないのかなと思いました。

新興国や高金利通貨は信頼性という面で注意が必要です。中央銀行や政府が常識通りの行動をとってくれる確率は先進国よりも低くなります。いざという時に使えないのでは困りますしね。

外貨を持つなら米ドルが良いのでしょう。

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富裕層から学べること

尾河さんが「参考になること、実践できること」をまとめてくれています。主な部分を抜き出しました。

市場日記をつける

富裕層の中の1人が、毎日、株式市場の値動きをノートにつけていました。

尾河さんは、ダウ、SP500、米国10年債利回り、日経平均、原油価格、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の価格を記録することを勧めています。

記録することで平均的な値動きが肌感覚で掴め、平均以上に動いたら「何かが起きてる」とわかるそうです。

相関性がある商品にずれた値動きが出た際、何かが起きているという相場の歪みを察知できます。

また、グローバルマネーの動きを知ることで、世界のお金が現在どこに集まっているのか?それが逆転したらどうなるかを日頃からイメージすることも大事とのこと。なるほど。これ大事だ。

幅広い情報収集を心がける

CNNやフィナンシャルタイムズなど、海外のニュースにも目を通すこと。

悲観的なニュースは大きく報道されがちなので、偏ったニュースに固執しないこと。

海外のニュースは日本のニュースとヘッドラインが違いますから、海外の投資家がどんなニュースに注視しているかがわかるようになるそうです。

危機は投資のチャンスと捉える

相場が大きく下落したら大きく勝負に出ることも必要。ただし一気に100%全力買いはせずに、さらに下落することにそなえ、余力を残すように。

危機が起きた際は、必ずその危機への対応(財政政策、金融政策など)が行われる。

長期的な見通しを持っておく

ほとんどの富裕層が、長期的なリスク要因を即答できるらしいです。

数年後にどうなるか、良くなるか悪くなるか、相場が上がるのか下がるのか? そういった大きな方向性を考えておくのが重要とのこと。

将来的にリスクがあれば、そのリスクヘッジはどうやるのかを考えておく。

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よしぞうが実行しようと思ったこと

よしぞうに足りないことや実行するべきことを考えてみました。

資産の半分近くを米ドルにする

現状でもある程度はドル資産にしていますが、それでもまだほとんどが日本円。

割合を増やしたいなと考えました。ドル安局面も想定してユーロを少し持っておきたいのでその割合も考えたい。

投資ノートをつける

これは付けていますが、10年債利回りなどはノーマークでした。10年債利回りは為替に影響するのでチェックしたい。

長期的な予想を立てる

将来、日本のGDPを抜くと言われているインド投資も考えたい。中東のリスクや中国、ヨーロッパの動向も考えておきたい。

また、ドル円のサイクル、株のサイクルなどもチェックして、いつ暴落が起きそうなのかを考えておこうと思いました。

そして、暴落したら買う米国株などもリストアップしておこうと思います。参考にするのはウォーレン・バフェットの保有銘柄。

海外のニュースにも目を通す

以前は時々見ていましたが、最近はサボっていたので再開したいと思います。

今の時代はスマホアプリで簡単に見ることができるので便利です。

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まとめ:資産を減らさないためには分散しておくことが重要

「日本の財政は破綻している」というニュースをよく耳にすると思いますが、そう簡単には潰れないと思います。

しかし、油断しているとそれが突然やってくる可能性もあります。

いつそうなっても困らないように、ある程度の資産を外貨で持つことは重要だと思いました。

資産を増やすことは大事です、しかしそれ以上に「減らさないこと」が重要だと認識しました。

というわけで、まとめです

  • 資産の中に外貨資産を持つ
  • 外貨を持つなら世界から信頼されているドル資産がいい
  • 外貨を持つなら海外のニュースのチェックを怠らない
  • 暴落したら投資するチャンス