映画「キングスマン: ゴールデン・サークル」の感想とネタバレです。
前作の方が面白かったけど、それなりに楽しめます。
映画「キングスマン: ゴールデン・サークル」を見ました。
そのあらすじとネタバレ感想です。
前作「キングスマン(ザ・シークレット・サービス)」を見ていないと分からない部分が多いので、前作を見てから見ることをお薦めします。
「キングスマン(ザ・シークレット・サービス)」のネタバレ感想は過去記事でアップしています。
おとなのらいふはっく
ネタバレ:映画キングスマンが面白かった!キックアス好きならお薦め
映画公式サイト
・キングスマン:ゴールデン・サークル
・前作「キングスマン(ザ・シークレット・サービス)」
というわけで、以下ネタバレします!
ネ
タ
バ
レ
し
ま
す
よ
目次:キングスマン: ゴールデン・サークル 感想とネタバレ
感想:面白いけど前作が勝ち
面白かったのですが、やっぱり前作の方が面白いと思います。
映画の続編って難しいんだろうなと改めて思いました。
前作を見た人なら今作もそれなりに楽しめると思いますが、未見の人は意味がわからないことが多いかもしれません。
そういえば、同じくマシュー・ヴォーン監督の「キックアス」も2作目は面白くなかったですね。
「キックアス2」は監督がマシュー・ヴォーンじゃなかったせいもあると思うけど。
以下に「キングスマン: ゴールデン・サークル」の良かった点とイマイチだった点をあげておきます。
良かったポイント
- ハリーが生きていた
- エルトン・ジョンが笑える
- 前作のネタが引き継がれていた
ハリーが生きていた
事前の情報で知っていましたが、ハリーが生きていたのは嬉しかった。
ただ、本調子ではないのが残念。
後半はしっかり復活していましたが、バーで「マナーが紳士を作る」と言ってドアの鍵を閉めるシーン、そこは決めて欲しかったな。
エルトン・ジョンが笑える
エルトン・ジョンが笑えました。
最初はカメオ出演程度かと思っていたら、想像以上に大活躍。
ハリーを犬から助けるシーンは笑った。
劇中では結構汚い台詞で悪態をついているんですが、普段のエルトン・ジョンもああいうところがあるので、それを知っていると笑えます。
しかし、なんで跳び蹴りできるんだろう。以外と強い(笑)。
前作のネタが引き継がれていた
前作から引き継がれているネタが多くあります。
前作を見てない人にとってはマイナスポイントかもしれませんが、よしぞうのような前作ファンには嬉しい。
王女と付き合ってるのが笑った(笑)。
あんな王女で良いのか?エグジー(笑)
イマイチなポイント
- 悪役ポピーの野望が個人的すぎる
- ステイツマンがあまり活躍しない
- 見せ場が少なかった
悪役ポピーの野望が個人的すぎる
古き良きアメリカの優しいママという姿をしているのに残酷な麻薬王という設定は良かったと思います。
前作の悪役ヴァレンタイン同様、ひねくれていますね(笑)。
ただ、ポピーの野望が個人的だなと思いました。
前作のヴァレンタインは地球の環境を心配して人類を消そうと考えていましたが、今回のポピーは自分が認められたいという願望が元だったので残念。
薬の合法化を要望しますが、本心はアメリカに帰ってビジネスに成功した女性として賞賛を浴びたい感じでしたね。
あんな精巧なロボットを作れるなら、悪事に手を染めなくても普通のIT企業で成功すると思うんだけどな(笑)。
ステイツマンがあまり活躍しない
ステイツマンがイマイチでしたね〜。
活躍したウイスキーは裏切り者だったし、テキーラは踊って寝てただけだし(笑)。
全体的に活躍の場が少ないので、もうちょっとステイツマンらしい秘密兵器などがあると良かった。
ちょっと中途半端。
見せ場が少なかった
今作は前回の教会のような見せ場がなかったのも物足りない要因ですね。
冒頭のカーチェイスのシーンが一番見応えがありました。
後半はケーブルカーや3人でのバトルシーンなどもありましたが、やや物足りない感じです。
前作ではラストの戦いもポップに描かれていたので、映像的にも綺麗で良かったですね。
登場人物とあらすじ
登場人物
キングスマン
- ゲイリー・エグジー・アンウィン(ガラハッド):タロン・エガートン
- ハリー・ハート(ガラハッド):コリン・ファース
- マーリン:マーク・ストロング
- ロキシー・モートン(ランスロット):ソフィ・クックソン
- アーサー:マイケル・ガンボン
ステイツマン
- シャンパン:ジェフ・ブリッジス
- ウィスキー:ペドロ・パスカル
- テキーラ:チャニング・テイタム
- ジンジャー・エール:ハル・ベリー
ゴールデンサークル
- ポピー・アダムズ:ジュリアン・ムーア
- チャーリー・ヘスケス:エドワード・ホルクロフト
- クララ:ポッピー・デルヴィーニュ
その他
- エルトン・ジョン:エルトン・ジョン
- ティルデ王女:ハンナ・アルストロム
- アメリカ合衆国大統領:ブルース・グリーンウッド
- フォックス首席補佐官:エミリー・ワトソン
あらすじ
主人公エグジーの元に、かつてのキングスマン候補生チャーリーが訪れ、彼を襲います。
エグジーはなんとか逃げ延びますが、チャーリーのロボット義手がエグジーの車のコンピューターをハッキング、キングスマンの情報を抜き取ります。
その情報を元に、何者かがキングスマンの施設を総攻撃、壊滅状態に。
生き残ったエグジーと技術職マーリンは、助けを求めてアメリカのステイツマンの本部へ向かいます。
襲ってきた敵は、ポピーが率いる麻薬組織「ゴールデン・サークル」でした。
エグジーとマーリンはステイツマンと共に、ゴールデンサークルへ戦いを挑みます。
前作を見ていないと分からない部分
今作は続編ということで、前作から続いているネタが多いです。
前作を見ていないと分からない部分を解説します。
バーでドアの鍵を閉め「マナーが紳士を作る」と言うシーン
同様のシーンが前作にもありました。前作ではエグジーが初めてハリーやキングスマンの凄さを知る重要なシーンです。
前作では以下のようなシーンでした。
鍵を閉めてチンピラが逃げられないようにしたあと、テーブルに置いてあるグラスをチンピラのボスに命中させノックアウト。
残りの子分をあっという間に倒します。
とてもカッコイイシーンなので、今作でこのシーンが出てきたときは「待ってました」と言わんばかりに拍手したい気持ちでした。。。
しかし、今回はハリーが本調子じゃなかったのでグラスがハズレて、逆にボコられてしまいましたね。。。
ハリーが片目の理由
前作で悪役ヴァレンタインに撃たれました。
その際、誰しもが死んでしまったと思いましたが、後述するようにステイツマンが救出していたのでした。
ハリーが撃たれたときに駆けつけたステイツマンのシーン
ジンジャーとテキーラが撃たれたハリーを助ける際にヘリで駆けつけるシーンですが、ジンジャーは「低周波を感知して駆けつけた」と言っています。
この低周波というのは、前作の悪役ヴァレンタインが使ったガジェットです。
IT企業の大金持ちであるヴァレンタインは、人々に無料でスマホを配布し、そのSIMを使って人々が凶暴になる電波を送ったのでした。
ハリーが撃たれた現場(教会)は、その電波の実験をした場所だったのでジンジャー達は低周波を感知したというわけです。
エグジーを襲ったロボット義手のチャーリー
チャーリーは元キングスマン候補生です。前作ではエグジーと一緒にキングスマンになる試験を受けます。
金持ちのボンボンなので、身分格差が残るイギリスですから労働者階級のエグジーを馬鹿にしていました。
しかし、チャーリーは試験で落第。キングスマンになれず悪の道に落ちていったのでした。
スウェーデン王女と付き合っている理由
前作でエグジーはヴァレンタインに捕らわれていたティルデ王女を助けます。
ラストシーンで結ばれ、そのまま付き合い始めたようですが、誰しもが「あの王女で良いのか」とツッコミたいところ。
詳しくは前作を見てください(笑)。
王女が薬に手を出しているのは、彼女の性格からするととても納得感がありますね(笑)。
Amazonビデオ
キングスマン
ハリーの記憶が戻ったシーン
キングスマンの候補生には過酷な試験があり、「飼っている犬を撃て」という命令が下されます。
ハリーも候補生の時にその命令を受け、葛藤の末に犬を撃ってしまします。しかし空砲でしたので犬は助かります。
その時のつらい思い出がきっかけで、すべての記憶を思い出したのでしょう。
ハリーの愛犬は、長寿を全うして剥製になって飾ってあります。
悪役設定のひねくれ具合がヘンで面白い
前作のヴァレンタイン同様、悪役が相当こじらせてます(笑)。
50年代のアメリカを愛する「古き良きアメリカのお母さん」的なイメージのポピー。
良妻賢母を演じているけど、仕事は残酷な犯罪組織の親玉という屈折した人(笑)。
しかも、大統領に麻薬の合法化を要求します。合法化したら末端価格が暴落して儲からなさそうだけどな(笑)。実際はそうでもないのかな。
解毒剤のパスワードは「viva las vegan」。「ビーガン(絶対菜食主義者)万歳」なんてハンバーガーショップとは思えない健康志向(笑)。
エルビス・プレスリーの「Viva las vegas」にかかっているのも笑えます。ここにも50年代に憧れるポピーらしさが出ています。
よく分からなかった部分
映画を見てよく分からなかった部分がありました。もう一回見ないと謎。
なぜウイスキーが裏切り者だと分かったのか
ハリーはウイスキーを裏切り者だと見破りました。
その理由は明かされないまま終わりました。
エグジーが持っていた解毒剤をわざと払って壊したと判断したのでしょうかね?
それしか思いつかないので、おそらくそうだと思うのですが、もう一回見ないと分からないなあ。
なぜステイツマンのボスの名前がシャンパンなのか
ステイツマンのボスであるチャンピオン(チャンプ)のコードネームは「シャンパン」です。
シャンパンは通常、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインの事をさします。
なぜ、アメリカなのにシャンパンなのでしょうね??
これが謎。
彼の名前は「チャンピオン」というらしいのですが、発音が似ているということなのかなあ??
話はそれますが、ウイスキーは名前が「ジャック・ダニエルズ」って言うんですね(笑)。アメリカのウイスキーブランドの名前そのままです。
ジンジャーは字幕では出ませんでしたが、正式にはジンジャーエールのようです。なるほど。
なんで生姜なのかなと思っていました(笑)。
なぜマーリンもエージェントになったのか
ジンジャーがマーリンとの会話で「エージェントに憧れている」と言っていました。
ジンジャーがエージェントになるのは分かりますが、マーリンはとくに「俺もなりたい!」とは言っていなかったような気がします。
ジンジャーの台詞で触発されてエージェントになったのでしょうが、その後の展開を考えるととても残念で仕方ありません。
イイキャラだったのになあ。
なぜマーリンがアメリカの歌「カントリーロード」を歌うのか
なぜ、イギリス人のマーリンがアメリカの歌手ジョン・デンバーの「カントリーロード」を歌うのか謎でした。
最初はイギリス出身のオリビア・ニュートンジョンのバージョンを好きなのかなと思いました。
しかし、調べてみると小説版には「ジョン・デンバー」が好きという記述がありました。
ジンジャーとの会話で「子供の頃にマペット・ショーが好きだった」とあります。
その番組の中で2つの物が好きだそうで、一つはマペットキャラクターの科学者ビーカー。
Wikipedia
Beaker (Muppet)
そしてもう1つが番組によく出ていたジョン・デンバーだそうです。
マーリンが技術職を目指したのは、科学者ビーカーを好きだったからでしょうね。
テキーラは寝てただけ(笑)、スピンオフに期待
テキーラが最初に出てきたときは、ハリーとエグジーの二人を倒せるくらい強かったのに、結局ずっと寝ていただけでしたね(笑)。
ぜんぜん活躍しないし。。。
ラストシーンではスーツを着たテキーラがキングスマン本部を訪れて終わりました。
最初は「誰だこの人」と思いましたが、検索したらテキーラだと分かりました。
「キングスマン3」やスピンオフの計画があるらしいので、今後に期待です。
まとめ
やっぱり続編というのはなかなか前作を超えるのは難しいですね。
続編が良かった作品って少ないです、すぐに思いつくのでは「トイ・ストーリー2」くらいかな。
今作は日本を舞台にする予定だったようですが、実現しなくて残念。アメリカが舞台になってしまいました。
「キングスマン3」はどうなることやら。出来ればマシュー・ヴォーンが監督してくれることを希望します。
前作「キングスマン(ザ・シークレット・サービス)」のネタバレ感想は過去記事でアップしています。
おとなのらいふはっく
ネタバレ:映画キングスマンが面白かった!キックアス好きならお薦め