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Mac:連絡先のvCardを文字化けさせずにWindowsの年賀状ソフトやOutlookで読み込む方法

まもなく年賀状の季節ですね。よしぞうは喪中ハガキの季節ですが、どちらにせよ住所録を必要とする季節です。

Macintoshの「連絡先」アプリに入っている住所録をvCard (.vcf) 形式に書き出して、Windowsのアプリやマイクロソフトの「Outlook」で読み込ませると文字化けすることがあります。

よしぞうも文字化けが発生してつまずいてしまいましたので、今回は文字化けを回避する解決方法をご紹介します。

Macintosh 連絡先アプリ アイコン画像

皆さんこんにちは、友達がいなくて住所録がスカスカのよしぞう(@otonahack)です。

現在、ソースネクストさんから「筆王」を提供していただき、レビューをしています。

Windows版のソフトですので、Macintoshの住所録をWindowsに読み込ませる必要がありました。

Macintoshの「連絡先」アプリのデータを書き出してWindowsで読み込むと文字化けしてしまうことがありますので、今回はその文字化けを回避する解決方法をご紹介します。

目次

連絡先アプリの住所録をvCard (.vcf) 形式で書き出す

Windowsで住所録を読み込むには、まずMacintoshの「連絡先」アプリのデータを書き出す必要があります。

「連絡先」アプリには「vCardを書き出す...」というメニューがありますのでそれを使います。vCardファイルの拡張子は「.vcf」になります。

「vCardを書き出す...」メニューは、「連絡先」アプリの「ファイル」メニューの中、「書き出す...」にあります。

連絡先アプリのvCardに書き出すメニュー

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文字化けを防ぐにはテキストエンコーディングをWindows用に変更する

Windowsで文字化けせずに住所録を読み込めるようにするには、vCardに書き出す前にvCardの設定を変更する必要があります。

「連絡先」アプリの「環境設定」を開きます。

Macintosh 連絡先アプリの環境設定メニュー

「環境設定」が開いたら、以下のように設定します。

連絡先アプリ 環境設定のvCard設定

まず「vCard」というアイコンを選択し(図の1)、表示された設定画面(図の2)で

  • vCardのフォーマット:「2.1」
  • vCard 2.1 エンコーディング:日本語(Windwos, DOS)

と設定します。

デフォルトでは「vCardのフォーマット」が「3.0」になっていると思います。そのまま書き出すと文字化けしますので上記のように変更してください。

もし、エンコーディングのプルダウンメニューに「日本語(Windwos, DOS)」がなかったら、一番下の「エンコーディングリストをカスタマイズ」を選び、「日本語(Windwos, DOS)」を選択できるように設定します。

エンコーディングリストをカスタマイズ

「エンコーディングリストをカスタマイズ」を選ぶと、以下のようなウインドウが開きます。

「エンコーディングリストをカスタマイズ」の設定画面

この中に「日本語(Windwos, DOS)」がありますので、チェックを入れてウインドウを閉じます。そうすれば、先ほどのプルダウンメニューに「日本語(Windwos, DOS)」が表示されるはずです。

設定が済んだら、「連絡先」アプリの「ファイル」ー「書き出す...」ー「vCardを書き出す...」を選び書き出します。

書き出す際は「連絡先」アプリのウィンドウで「すべての連絡先」をクリックして選択してから書き出してください。

vCardを書き出す際は「すべての連絡先」をクリックして選択

選択しないと、表示されている1人分の住所だけが書き出されてしまいます。

「すべての連絡先」を選択すれば、登録してある全員分の住所録を書き出すことができます。

vCardを書き出すと以下のようなアイコンになります。ファイル名を「address」にしました。拡張子は「.vcf」です。

書き出したvCardのアイコン

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あとはWindows側のソフトで読み込むだけ

vCardを書き出したら、あとはWindows側のソフトで読み込む(インポートする)だけです。

vCardファイルをWindowsに持っていく方法ですが、よしぞうの場合は「Dropbox」を使いました。MacintoshとWindows間で簡単にファイルをやり取りできるので便利ですよ。

USBメモリなどでWindowsPCへ移動させてもいいでしょう。

Windowsへ移動させたら、住所録を利用したいソフトで読み込みます。下の画像は「筆王」のインポート画面です。

筆王 vCard読み込み画面

読み込みが完了すれば、文字化けせずにインポートできているはずです。

よしぞうも、無事に住所録に登録してある全員分の住所を読み込むことができました。

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Outlookに読み込むならiCloud同期の方が早いです

Windowsのメールソフト「Outlook」でも読み込めますが、「Outlook」はvCardの最初の一件しか読み込めないようです。ですのでvCardを人数分だけ1ファイルづつ書き出す必要があります。

しかし、もっと楽な方法があります。「Outlook」はiCloudの同期機能に対応していますので、vCardを読み込むよりは、コントロールパネルで「iCloud」の同期設定をした方が早いと思います。文字化けもしません。

コントロールパネルの「iCloud」で、「メール、連絡先、カレンダー、およびタスク(対象:Outlook)」のチェックボックスにチェックを入れます。

WindowsのiCloud同期設定画面

数10秒でMacintoshの連絡先と同期することができます。

同期した後は、Windowsで連絡先を編集するとMacintoshの方の連絡先にも反映されますので、うっかり削除しないようにしましょう。

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まとめ:年賀状作成に役立ててください

設定は簡単なのでとくに迷う部分はないと思います。年賀状や喪中ハガキ作成に役立てていただけたらと思います。

「Outlook」がvCardを全件読み込めないのはなんででしょうね?仕様なのでしょうが使えないなと思いました。

というわけで、まとめです

  • vCardを書き出す際にデフォルトの設定だとWindowsで文字化けする
  • vCardのフォーマットは「2.1」に変更する
  • vCard 2.1 エンコーディングは「日本語(Windwos, DOS)」に変更する
  • メールソフト「Oullook」に読み込む場合はiCloudの同期の方が早い

「連絡先」アプリで書き出したvCardの文字化けについては、アップルのサポートにも掲載されています。こちらも参考にどうぞ。

アップル
iCloud:連絡先の vCard に 2 バイト文字が含まれていると Windows アプリケーションに正しく読み込まれない

ソースネクストの「筆王」は少し使ってみたところ、かなり簡単に年賀状や喪中ハガキを作ることができます。あっという間に作ることができました。詳しいレビューは後日アップします。

ソースネクスト
筆王