世間を騒がしている佐村河内守さんのゴーストライター問題。日本コロムビアがCDを出荷停止にしたたようです。本人が作曲していないため、そのような処置がとられました。では、タレント本人が演奏していないCDや本人が書いていない本はどうするんでしょうか?エンタメ業界に難しい問題が持ち上がりました。
ゴーストライターは昔からいました
オールナイトフジ世代の皆さんこんにちは(笑)、 よしぞう(@otonahack)です。
最近メディアを賑わせている佐村河内守さんのゴーストライター問題。音楽業界に身を置いていたことのあるよしぞうとしては、いろいろと思うことがあります。
芸能界や音楽界には昔からありましたよね。グラミー賞を取った「ミリ・ヴァニリ」なんて歌ってさえいなかったんですよね(笑)。なつかしい。
松本伊代さんが「まだ読んでいない」自筆の本
昔、オールナイトフジという番組で、松本伊代さんが自筆の本「伊代の女子大生 まるモテ講座」をプロモーションした際に「まだ読んでないんですけど」と言ってしまったことがありました。MCだった片岡鶴太郎さんに「伊代ちゃん、自分で書いたんでしょ(笑)」と突っ込まれていたそうです。
放送は見ていなかったので詳細は詳しく知りませんでしたが、当時話題になりました。Wikipediaにも出ています。
昔からゴーストライターはいました。現在でもいると思います。知り合いでタレント本を書いたことがあると言っていた人もいました。
忙しいタレントさんはじっくり本を書く暇が無い人もいるでしょう。場合によっては、数時間のインタビューを行い、口述したものをライターさんなり編集者さんが本人が書いたように編纂して発売する場合もあります。この場合はゴーストライターとは言わないでしょうし、ある意味、良心的だと思いますが。。。
今回の問題でCDが出荷停止なら、本人が演奏していないCDも出荷停止するのだろうか?
今回の騒動では、本人達だけではなくそれに関わる企業のモラルも問われています。レコードメーカーはCDの出荷を中止しました。しかし、この件以外にはどう対応するのでしょうか?
有名ミュージシャンで、本人が作曲していないのに作曲クレジットが本人名義になっているものもあると聞きます。そして、アイドルバンドは本人が演奏していないものも数多くあります。
すでに演奏したスタジオミュージシャンがラジオで発言されているので書いても問題ないと思いますが、ドラマーの青山純さんやベーシストの伊藤広規さんは、プリンセスプリンセスのレコーディングを演奏したことがあるそうです。
現在活躍している、アイドルバンドもいくつかは本人が演奏していないでしょう(あくまでも推測です)。
ビートルズでさえ、リンゴスターがドラムを叩かず、スタジオミュージシャンが叩いている曲もあります。この辺の話は、書籍「ザ・ビートルズレコーディング・セッションズ」に掲載されています。
こういう場合はCDを発売中止にするべきかしないべきか、難しい問題がレコード会社にのしかかりました。そして、現在、ゴーストライターに曲や本を書いてもらっているタレント事務所は、今頃、告白するべきか黙っているべきか、バレたときはどう対処するかのシナリオを書いていることでしょう。
企業にしても個人にしても、謝罪する場合は早い方が良いと思います。バレてからだと印象が悪いですよね。
ゴーストライターを使うことが悪いわけではない
エンタメ業界の慣習として、ゴーストライターやスタジオミュージシャンの起用は当たり前のように行われていました、そして、今後もなくならないと思います。作品のクオリティを上げるためには必要悪なのかもしれません。
それに、よしぞうは起用することに肯定派です。起用した方が、はるかに作品クオリティはあがります。
問題は、そういった人たちを使うことではなく、タレント本人による演奏や本だと思わせることにあるのです。そうではないことをしっかり明記すればいいのです。
「作品クオリティを上げるため、 スタジオミュージシャンを起用している部分があります」
と書けばなにも問題ないと思います。
黙っているから、買った方は「騙された!」と感じてしまうのだと思います。
ちなみに、今回の問題、CDを買った人が「詐欺だ!」と裁判に訴えたらどうなるんでしょうね??
まとめ
- ゴーストライターは昔からいた
- そして今後もなくならないと思う
- 明記すれば何も問題ないと思うけど??ダメ??
今回の問題は「耳が聞こえないのに素晴らしい曲を作曲している」というストーリーがあるため、問題が複雑になっていますね。どうして今になって告白したんだろう???